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Q. その外貨準備200兆円、どうやって積み上げてきたの?【2024年】

A. 主に2つの経路で積み上がった。①「円高を抑えるために円を売ってドルを買う」を何十年も繰り返したこと、②買ったドルを米国債で運用して利息がまた積み上がったこと。元手は税金ではなく、民間からの借入だ。

前のカードで「政府の外貨準備」が出てきたが

日本全体の対外純資産のうち、「政府が持っている分」が外貨準備だ。約200兆円(約1.3兆ドル)あり、これは世界でも有数の規模。では、どうやってこれだけ積み上がったのか。

経路① 為替介入(円売り・ドル買い)

「円高が進みすぎた → 輸出企業が困る → 政府が円を売ってドルを買う」という操作が為替介入。このドルを買った分がそのまま外貨準備として積み上がる。

財務省が政府短期証券(FB)を発行し、銀行から円を借りる

FBとは3ヶ月〜1年程度の短期の借用証書。銀行がFBを買うことで、銀行口座にあった円が財務省の口座(日銀)へ移る。政府が円を「刷った」わけではなく、民間に存在していた円を一時的に借りてきた形。

その円で市場のドルを買う(= 円を売る)
買ったドルを米国債などで運用する → 外貨準備として計上
特に2003〜2004年に約35兆円規模の大規模介入が行われ、残高が一気に膨らんだ。その後も断続的な介入が重なり、現在の約200兆円(約1.3兆ドル)に達している。

経路② 運用益の複利蓄積

200兆円分の米国債を保有していると、毎年利息がドルで入ってくる。それをまた米国債に再投資するので、残高が雪だるま式に増えていく。

近年は米金利が上昇したため、運用益だけで年数兆円規模になっている。この利益の一部は毎年「外為特会の繰入金」として一般会計に入り、財政の穴埋めに使われる。

「税金ではない」が「リスクゼロ」でもない

税金ではない理由

FBは銀行が買う短期の借用証書。財源は民間マネーであり、所得税・消費税とは別の財布だ。

リスクがある理由

「借金でドルを買っている」ため、円高になると評価損が発生する。損失が膨らんだ場合、最終的には国民負担になるリスクはゼロではない。

まとめ

「政府が円を借りてドルを買い続けてきた結果」が約200兆円の外貨準備だ。為替介入がなければ今より残高はずっと小さかったはずで、その是非(過剰な外貨保有ではないか)は財政論の中でも議論が続いている。