お金の基本

Q. 国債って10年物しかないの?「長期金利」って何年物の話?【2024年】

A. 10年物だけではない。3ヶ月の超短期から40年の超長期まで複数の年限が存在する。財務省は毎月、これらを組み合わせて発行している。「長期金利」という言葉が指すのは、そのうちの10年物の利回りだ。

国債の年限一覧

種類
年限
主な特徴
政府短期証券
(TB / FB)
3ヶ月
6ヶ月
1年
日銀・銀行が主な買い手。外為特会の資金調達にも使われる。一般にはほぼ知られていない。
中期国債
2年
5年
機関投資家向け。短期よりリスクが高い分、利回りも高い。
長期国債
10年
流通量が最大で市場の「指標」になる。「長期金利」とはこの利回りのこと。
超長期国債
20年
30年
40年
生命保険・年金基金など超長期運用が必要な機関が買い手。日本は40年物まで発行しており、世界でも珍しい。

「長期金利 = 10年物」と呼ばれる理由

10年物国債は発行残高・流通量ともに最大で、市場参加者が最も注目する指標だ。住宅ローン金利・企業の借入コスト・株式の割引率など、あらゆる金利の「基準」として機能している。

報道で「長期金利が2.8%に上昇」というとき、それは新発10年国債の流通利回りを指している。

補正予算の赤字国債は何年物?

特に「補正予算は○年物」という決まりはない。財務省が以下を考慮して年限を決める。

・市場の需要(投資家がどの年限を買いたがっているか)

・調達コスト(短期の方が金利は低いが、借り換えリスクがある)

・既存の発行残高とのバランス(特定年限に集中しないよう分散)

実務上は10年物が中心で、緊急の短期資金需要には政府短期証券(3〜6ヶ月)を使うことも多い。

短期・長期・超長期で金利はどう違うか

通常は年限が長いほど金利が高い(順イールド)。長期間お金を貸すほど不確実性が増すため、投資家はより高い利回りを要求する。

通常の金利カーブのイメージ(2024年頃)

3ヶ月
0.1%
1年
0.3%
2年
0.5%
5年
0.8%
10年
1.5%
20年
2.0%
30年
2.2%
40年
2.4%

2024〜2026年にかけて長期・超長期金利が急上昇しているのは、財政不安・補正予算による国債増発懸念が主因とされている。